整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

練馬区下石神井の整形外科「むらき整形外科クリニック」

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老年期の身体の衰えを表現する三つの言葉

老年期の身体の衰えを表現する三つの言葉

 歳を重ねて60歳を超えると身体の衰えを意識いたします。同時に、歳を重ねるほど、いつまでも健康で自由に動きたいという思いが強まるものです。自由に動ける健康寿命を延ばすためには、身体運動機能の自由度と活力度を定量的に 表現する言葉が必要になります。サルコぺニア・ロコモ(ロコモテブシンドロームの略称)・フレイルの三つの言葉が、考えだされました。

 

 サルコぺニアは、1980年代後半にRosenbergがギリシャ語のsarco(筋肉)とpenia(減少)を組み合わせてサルコペニアという概念を提唱したことが始まりです。そして、2010年にThe European Working Group on Sarcopenia in Older Peopleによって、‟筋量と筋力の進行性かつ全身性の減少に特徴づけられる症候群で、身体機能障害、QOL低下、死のリスクを伴うもの“と定められています。

 

 2007年、The European Working Groupよりも3年早く、日本整形外科学会は、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を表現する言葉としてロコモ(ロコモテブシンドロームの略称、和名は運動器症候群)を提唱しました。厚生労働省・国民生活基礎調査によれば、介護が必要になった原因のうち、ロコモ関連(高齢による衰弱・骨折転倒・関節疾患・脊髄損傷)は38%と全体の4割を占めています。

 

 フレイルは、虚弱・老衰・脆弱に相当するFrailty(英語)の訳語で、2014年、日本老年医学会が定めた言葉です。加齢に伴う様々な機能変化や予備能力低下によって健康障害に対する脆弱性が増加した状態を示す言葉です。ロコモのように運動器との関連に加えて、加齢による健康障害に関連する要因を幅広く含んでいるために、患者の皆さんにとってはロコモと比較して分かりにくい面があるかもしれません。

 

 以上の三つの言葉が、老年期の身体の衰えを表現する言葉になります。日本の高齢者が占める人口比率は約30%と世界トップです。健康寿命の延長は、今では国の健康政策の大きな柱です。そこで、当クリニックでは、ロコモ・フレイル特別外来を12月に開設する準備を進めております。詳細が決まり次第お知らせいたします。よろしくお願いいたします。

 

 

08/10/2021

院長室