腰(腰部脊柱管狭窄症、腰痛、坐骨神経痛)
腰痛の治療として、薬や湿布以外によく使う方法として、注射があります。
腰痛のみの場合には、トリッガーポイントといって、痛いところに注射するのが一般的です。
注射の内容は、いろいろありますが、代表的なものとして、キシロカイン+ケナコルトなどの麻酔剤+炎症止めがあります。
以前 も書いたとおり、腰痛の多くの原因は筋肉の炎症にあるため、炎症をとることで腰痛を和らげることができます。そこで、炎症止めを使うことにより、炎症をとることがこの注射の目的です。
麻酔剤を使うのは、麻酔により痛みをとろうというのが目的というよりは、炎症止めだけでは量が少ないため、広く浸透させるためには量を確保する必要があり、そのために麻酔剤を加えているのです。
注射するときに痛みを和らげる効果もありますしね。
この注射はかなり効果的ですが、糖尿病の方などの場合、炎症止めを打つと血糖値が少し上がる場合がありますので、注意が必要です。
あと、ネオビタカイン+ノイロトロピンというお薬を使う方法もあります。
ノイロトロピンについては、こちら に詳しく書いてありますので、興味のある方はご覧いただけたらと思いますが、やはり痛みを和らげる効果があります。
血糖値は上がらないので、糖尿病の方にも安心して使えます。
坐骨神経痛(腰だけでなく、臀部や足まで痛くなる場合)を伴う場合には、仙骨裂孔ブロックという方法を用いますが、それについてはまた次回に。