整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

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医学FAQ

ひざ痛(変形性膝関節症)

膝痛の治療について(痛み止めとは?)

膝痛の具体的な治療法について書く前に、なぜ痛くなるかを考えたいと思います。

 

前回のブログで、重度の変形性膝関節症があっても痛くない人がたくさんいらっしゃると書きましたが、膝痛がある人とないひとではなにが違うのでしょうか?

 

ざっくりというと、そこに炎症が起こっているかどうかだと考えられます。

 

すなわち、膝の変形があってそこに無理がかかって炎症が起こって、はじめて痛くなるのだと思われます。

 

ですので、炎症が起こってなければ、それほど痛くないということになります。

 

ということは、膝痛の治療は炎症を抑えていけばよいということになります。

 

炎症を抑えるのに効果的な方法の一つが、消炎鎮痛剤の服用です。

 

消炎鎮痛剤は、一般的に痛み止めと言われているため、痛みをごまかすだけとか、その場しのぎと思っておられる方が多いのですが、読んで字のごとく「炎症を消して痛みを鎮める」お薬です。

 

ですので、決してその場しのぎではありません。膝痛でお困りの場合は、トライしてみる価値が十分にあります。

 

もちろん、副作用には注意が必要です。

 

消炎鎮痛剤の副作用として挙げられているものの一つが、胃腸障害です。

 

しかし、最近は胃腸障害がかなり少ないものや、消炎鎮痛材による胃腸障害にたいする予防効果の高い胃腸薬もありますので、これらをうまく使えば、副作用なく膝痛を治療することが可能となってます。

 

膝痛の治療には、まだまだたくさんの方法があり、その人にあった治療法の選択が望まれますが、また次回に。