ひざ痛(変形性膝関節症)
今回は、関節内注射の具体的な方法について書きたいと思います。
注射の内容液は、ヒアルロン酸が主であり、それを関節内にいれることで関節が滑らかになって、膝の調子が改善するわけですが、ヒアルロン酸の関節内注射の場合、注射は膝の外側から打つことが多いです(矢印)。
ここで、患者さんの中には???と思う方がおられます。
なぜなら、日本人の場合、膝痛のほとんどが内側に起こるからです(画像の赤い部分)。
内側が痛いのに、外側になぜ打つんだろう??と思うわけです。
これには、当然理由があります。
まず、関節内注射は、腰などで使うトリッガーポイントと違い、痛いところに打つ注射というわけではないのです。
上にも書いたとおり、関節内にヒアルロン酸をいきわたらせることにより、膝関節が滑らかになることで、膝の調子を整えるといった治療です。
ですので、極論を言えば、どこから打っても関節内に入れば、効果が得られるということになります。
では、なぜ内側からでなく外側から打つのか??
イメージとしては、外側から内側に流し込む感じなのですが、実際には、外側のほうが、内側より血管や神経が少ないため、注射時の痛みがすくなかったり、出血の危険性が少なかったりするためです。
ですので、基本的には上記のようなご説明をしたうえで、外側から注射をすることとなります。
いきなり外側から注射すると、なんで??となってしまいますので・・・
内側からの注射をご希望の患者さんもおられますので、それは個々にご相談させていただくということになります。
次回は、膝に水がたまった場合、抜いたほうがよいの??という疑問にお答えします。