整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

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医学FAQ

ひざ痛(変形性膝関節症)

人工膝関節全置換術の適応

今回は、膝の手術の適応について書こうと思います。

 

膝の手術もいろいろありますが、今回は人工膝関節全置換術についてです。

 

以前に書いた通り、変形性膝関節症の重症度と痛みは必ずしも一致しません。

 

つまり、変形がひどくても痛くない人もいれば、変形があまりなくても痛みを訴える方もたくさんおられます。

 

では、手術をすべきかどうかはどう判断すべきかというと、ご本人が痛みに耐えかねた時です。

 

もちろん、手術を決断する前に、しっかりと保存療法をする必要があります。

 

薬やシップ、注射などありとあらゆる手を使っても痛みが耐えがたい時に、初めて手術を決断すればよいと思います。

 

具体的には、痛くて出かけられない場合や夜うずいて眠れないなどになると手術を決断される方が多いようですが、あくまでもご本人が手術したいほど痛みに耐えがたいと感じた時が決断する時だと思います。

 

なぜなら、現在痛みを治療する方法はたくさんあり、変形が強くても、かなり痛みを和らげることができるからです。

 

基本的に手術に手遅れということはないので、じっくりと考えて決断すればよいと思います。

 

80歳代で手術する方もたくさんおられます。

 

保存療法をしっかりやったうえで、痛みが耐えがたく、手術を決断されて、初めて、医師のほうは手術をしてよくなるかどうかを検討します。

 

その際には、もちろんレントゲン所見が重要となります。

 

変形が強い場合に人工膝関節全置換術の適応となります。