骨粗鬆症
以前、圧迫骨折はこわい!!というお話を書いて、骨粗鬆症の治療の重要性を記載しましたが、実は圧迫骨折は初診ではわかりにくいことがあります。
ご存知の通り、圧迫骨折というのは、背骨の骨がつぶれることなのですが、レントゲンを撮ればわかるようにお思いになるかもしれません。
上図のように、明らかにつぶれていればわかります。
ただ、例えば転んで、腰が痛くなって、外来に来られる方がいた場合、初診時には、原則として、当然腰のレントゲンをお取りするわけですが、レントゲンで骨がつぶれていない方も少なからずおられます。
ここで安心してはいけません。
実は、転んだ直後数日は、レントゲンでみるとつぶれていないことがあるのです。
もちろん、腰痛が良くなれば、心配ないことが多いですが、腰痛が続く場合には、再度レントゲンを撮ることが大事です。
目安は1週間くらいでしょうか?
腰痛が続いていて、1週間くらいして再度レントゲンを撮ると、骨がつぶれていたりします。
つまり、転んだ当初はまだつぶれていないのですが(骨に傷はついているのですが)、じわじわつぶれてきて、1週間くらいしたら、レントゲンにうつってくることが多々あります。
ですので、特に高齢者の方の場合は、転倒して(場合によっては、転倒してなくても)腰痛がでたら、初診時にレントゲンが正常でも、圧迫骨折がある可能性がまだ否定できないので、1週間たっても痛みが取れなければ、再度レントゲンを撮りましょうと必ずお話しします。
腰痛が続く場合は、気を付けましょう。