股関節
外来をしていると、たまにお子さんで足が急にすごく痛くなって、歩けないということで、来院される方がいらっしゃいます。
その場合、よく大腿から膝が痛いというようなことを訴えるのですが、原因が股関節の場合が良くあります。
ですので、膝だけでなく股関節のレントゲンもとる場合が多いです。
ほとんどの場合、単純性股関節炎といって、一過性の発作みたいなものなのですが、中に気を付けなければいけないものがあります。
それが、化膿性股関節炎です。股関節に何らかの原因でばい菌が入り、そこに膿がたまる場合です。
単純性股関節炎の場合には、数日で治ることが多いですが、化膿性股関節炎では、症状が悪化することがあります。
また、熱が出ます(単純性でも出ることがありますが)。
化膿性股関節炎の場合には、抗生剤投与などの迅速な処置が必要となるので、注意が必要です。
次回は、大人の変形性股関節症について、書こうと思います。