腰(腰部脊柱管狭窄症、腰痛、坐骨神経痛)
腰痛は日本国民にとって一番問題となっているものの一つです。
国民生活基礎調査という国の調査がありますが、それによると腰痛は、男性では有訴者率(病気やけがなどで自覚症状のある者の割合)の第一位、女性でも肩こりに続く第二位であり、まさに国民病といってもよいでしょう。
ひざ痛のトピックで、膝に変形があっても膝が痛いとは限らないとのコメントを書きましたが、腰も同じです。むしろ、腰痛のほうが変形との関連は少ないです(Muraki S, et al. Ann Rheum Dis 2009 下図)。
ということは、変形があっても腰痛はなおすことが十分可能ということです。
実際に、我々の調査では、高齢者の7割以上になんらかの腰椎の変形が認められますが、腰痛があるのは、変形のある男性の2割、女性の4割といったところです。
ただし、腰痛、特に慢性腰痛にはいろいろな要素が関連しているといわれており、やはりその状態に適した治療が必要です。
治療については、また。