ひざ痛(変形性膝関節症)
関節液が黄色くて透明な場合には、それほど心配ないことが多いですが、黄色くて濁っている場合には、変形性膝関節症以外の疾患を考えなくてはなりません。
具体的には、関節リウマチ、痛風、偽痛風、感染性関節炎などですが、それぞれの主な検査法について、簡単に記載します。
関節リウマチ
血液検査:抗CCP抗体の測定
これが陰性ならば、95%以上リウマチは否定されるといわれています。
痛風
血液検査:尿酸値(高い場合、痛風が強く疑われます)
関節液検査:尿酸ナトリウムの検出
偽痛風
血液検査:尿酸値(通常正常値です、痛風の否定のために測定します)
関節液検査:ピロリン酸カルシウムの検出(これがあれば確定です)
X線写真:軟骨部分の石灰化
感染性関節炎
血液検査:CRPの上昇(炎症を見る値です)
関節液検査:白血球の上昇、培養による菌の検出
上記は、代表的な検査です。もちろん、その他の検査も併用します。
特に感染性関節炎は早急な対応が必要となるため、注意が必要です。
次回は、痛風、偽痛風について、もう少し詳しく書きたいと思います。