ひざ痛(変形性膝関節症)
膝に濁った水がたまる疾患として、今までお書きした痛風や偽痛風のほかに、化膿性膝関節炎があります。
読んで字の語として、関節が化膿する、すなわち関節にばい菌が入って、膿がたまるという状態です。
この場合、痛みは強く、場合によっては熱も出ます(ほかの疾患でも出ることはありますが)。
放っておくと、関節がどんどん壊れていくため、早急な処置が必要です。
具体的には、関節液を抜いて、培養検査というものを行い、どのようなばい菌がいるかを特定します。
特定できたら、そのばい菌によく聞く抗生物質がわかりますので、それを投与します。
それと並行して、関節内をできるだけ、きれいに洗います。
注射器であらう方法もありますが、手術的な方法も検討します。
化膿性膝関節炎は、非常にまれですが、膝に濁った水が溜まっている場合は、その可能性を考えて、治療する必要があります。
股関節にばい菌が入る場合もあります(化膿性股関節炎といいます)。
非常にまれで、大人というよりお子さんに見られますが、その話は次回に。