骨粗鬆症
骨粗鬆症の診断をするには、骨密度測定が必要なのですが、骨密度を測定しただけでは、現在の骨の状態はわかりますが、今後、骨粗鬆症がどんどん進むのかどうかはわかりません。
それを予測できるのが、血液検査、尿検査です。
骨代謝マーカーというのがありまして、それを測定します。
骨にも新陳代謝がありまして、古い骨は吸収され(骨吸収)、そこに新しい骨が作られる(骨形成)ことで、常に骨をいい状態に保ってます。このバランスが崩れると、骨粗鬆症になります。
ですので、骨代謝マーカーには、骨形成マーカーと骨吸収マーカーの2種類あります。
骨形成マーカーとは、現在骨がどれくらい作られているかを調べるものです。具体的には、骨型アルカリフォスファターゼ(骨型ALP)などがあります。
一方、骨吸収マーカーは、現在骨がどれくらい吸収されているかを調べるものです。具体的には、NTX、TRACP5bなどがあります。
例えば、骨吸収マーカーが高いと、骨がどんどん吸収されているので、骨粗鬆症が今後進行していることが推測されます。
これらのマーカーは治療判定にも使われますが、その話は次回に。