骨粗鬆症
骨粗鬆症の薬について書いてきましたが、骨粗鬆症の注射というのもあります。
いくつか種類がありますが、今日はデノスマブという注射剤について書こうと思います。
この注射、6か月に1回でよいです。
ですので、患者さんにとってはありがたい注射だと思います。
骨密度をあげる効果は結構ありますので、骨折をかなり予防できます。
この注射も骨吸収(骨がとけでる)のをブロックして、骨を丈夫にするものです。
デノスマブを注射する際には、基本的にカルシウムも一緒に飲んでもらいます。
というのも、デノスマブは骨がとけ出るのを強力にブロックするので、骨からカルシウムが出にくくなります。
通常は、血中にカルシウムが足りなくなった場合、骨から補うのですが、それがブロックされるので、血中のカルシウムが足りなくなる可能性があります。
血中のカルシウムは常に一定に保たれているのですが、足りなくなると、しびれやけいれんが起こることが稀ですがあります。
ですので、カルシウムが血中で足りなくならないように、一緒に飲んでもらいます。
デノスマブ用に、デノタスというカルシウムとビタミンD(天然型)の合剤がありますので、それを使うことが多いです。
もちろん、そもそも血中カルシウムが高い方の場合には、控えることもあります。
そのようなこともあるし、注射ですので、基本的には骨粗鬆症の場合、ビスフォスフォネートをまず処方して、効果があまりない場合に、デノスマブに切り替えるというような使い方をしてます。
次回も、骨粗鬆症の注射について書こうと思います。