痛風
痛風に似た症状を呈するものとして、偽(にせ)の痛風と書いて、偽痛風というものがあります。
特に膝に多いですが、痛風発作と同じように、突然強い痛みが出て、腫れてきます。
膝の場合は、関節液が大量にたまります。
関節液を抜いてみると、黄色くて濁った液が引けます。
ただし、血液検査をしてみると、尿酸値は高くないです。
このような場合、偽痛風を疑います。
偽痛風の場合は、たいていレントゲン写真にて膝関節内に石灰の沈着を認めます。
偽痛風は、消炎鎮痛剤や関節内注射にて、数日で治りますので、心配ないです。
ちなみに、石灰の沈着を除去するための手術などをする必要はありません。
黄色くて濁った液が引ける場合、感染性関節炎も頭において治療する必要がありますが、その話はこちらで。