サルコペニア(筋肉減弱)
筋量について、DXA法とインピーダンス法について書きましたが、では、どのくらいの筋量になると、低いということになるのでしょうか?
サルコペニアにおいては、両下肢の筋量の合計[kg]を身長[m]の二乗で割った値で評価します。
例えば、筋量の合計が17.0kgで、身長が160cmの人だと、
17.0÷1.6÷1.6 = 6.64となります。
さて、どのくらいで低いと評価するかですが、アジア人向けの診断アルゴリズムによると、
男性では7.0kg/m2未満で、低いとなります。
女性の場合は、測定方法によって、基準値が異なります。
DXA法(骨密度計によるもの)では、5.4kg/m2未満ですが、
インピーダンス法では5.7kg/m2未満です。
ですので、上の例で行くと、男性ではサルコペニアに該当します。
女性だった場合は該当しません。
次回は、アジア人向けのサルコペニアの診断アルゴリズムを用いた場合、どのくらいの方がサルコペニアに該当するのかを書きたいと思います。