サルコペニア(筋肉減弱)
前回、筋力と筋量はかなりちがい、筋力の低下は単純に筋量の減少だけでは説明ができないと書きましたが、そもそもなぜこんなに違うのでしょうか?
これにはいくつかの理由があります。
一つは、筋力の低下には運動単位の減少も関連していると考えられています。
運動単位とは、一つの運動ニューロンとこれによって支配されている筋繊維群を総称するもので、筋活動が不活性になるとその部位の運動ニューロンは消滅し、その結果運動単位が減少します。
運動単位の現象は筋活動単位の減少につながるため、発揮される最大筋力は低下する事になります。
と、難しいことを書きましたが、要するに、神経系の動き悪くなり、脳からの指令が筋肉にうまく伝わらず、筋力が最大限発揮できなくなるということのようです。
ですので、筋肉の量はあっても、筋力は低下してくるということになります。
もう一つは、筋量を正確に測れているか??という問題ですが、その話は次回に。