サルコペニア(筋肉減弱)
筋肉には、筋力と筋量という2つがありますが、筋力と筋量には実は大きな違いがあります。
我々の調査によると、年齢とともに筋力は低下しますが、筋量はそれほど低下しないことがわかっています。
例えば、90代の男性では、30代と比べて、握力は約半分になりますが、前腕の筋量は70%くらいに保たれてます。
また、下肢はもっと顕著で、90代の男性では、30代と比べて、下肢筋力は約30%になりますが、やはり下肢の筋量は70%くらいに保たれてます。
また、女性の前腕の筋量を見ていただくと、年齢を重ねても、ほとんど減少しないことがわかります。
このように、筋力と筋量には大きな違いがあります。
では、筋力と筋量、どちらが運動機能の低下の指標として、有用なのでしょうか?
その話は次回に。