サルコペニア(筋肉減弱)
前回は、DXA法やBIA(インピーダンス法)では、有効な筋量が測定できてないのではないかという話を書きましたが、では、どうすれば有効な筋量が測定できるのでしょうか?
これについて、国立栄養研究所の先生と共同研究を行ってます。
生体電気インピーダンス分光法というものです。
これは、多周波の電気を流すことにより、細胞内液と細胞外液の量を別々に測定できるという優れものです。
現在、研究中ですが、完成すれば、有効な筋量を正確に測定できることが期待できます。
実際、この方法で測定すると、運動器とか年齢との関連が筋力と同等ですので、従来の方法より、有効であることが期待できます。
ただ、今の段階では、測定に少し手間がかかります。
例えば、一般的なインピーダンス法では、体組成計の上に立っていただき、手に機器を持っていただくだけで、30秒くらいで測れますが、生体電気インピーダンス分光法では、心電図みたいなのを手足のあちこちにつけて、電極を5回くらい変えて、測定しなければいけないので、人手がかかります。
これについては今後の開発で、簡便化できると思います。