ロコモティブシンドローム
今日は、立ち上がりテストについて書きます。
立ち上がりテストとは、どのくらいの高さから手を使わず立てるかを調べるテストです。
具体的は、40cm、30cm、20cm、10cmの台を用意して、そこから立てるかを調べます。
まずは両足で立てるかを、40cmから順に低くして調べます。
40cmくらいはいいのですが、20cmくらいになるとかなり低いので、座るときにどんと座ったりしてしまってお尻を傷めたり、後ろに倒れてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
われわれの調査では、そのようなことにならないように、座るときは手を使うようにお話ししてます(立つときは手を組んでもらうので、そのままの姿勢で座ってしまう人がいらっしゃるので)。
両足で検査したら、次は片足で立てるかを検査します。
右足、左足ともおこないますが、両方とも40cmから立てれば、ロコモではありません。
逆に、両足で20cmから立てない場合は、ロコモ度2(移動能力の低下が進行している)の判定となります。
この検査のいい点は、座るときさえ気を付ければ、危険なく検査ができる点です。
一方、10cmから40cmの台を用意しなくてはいけないのが難点です。
ロコモチャレンジのHPにて、台は購入できますが(木製と段ボール製があります)、用意できない場合や、診察室などで行う場合(台を置くスペースがない場合)などは、普通の椅子(だいたい40cmくらい)から片足で立てるかどうかを検査するだけでも、ロコモかどうかは判定できます(立てなければ、少なくともロコモ度1)。
詳細は、ロコモチャレンジのHPをご覧ください。
次回は、2ステップテストについて書こうと思います。